色がカラフルでとげとげが可愛らしい金平糖は、お祝いやバレンタインなど、贈り物として人気のお菓子です。
お祝いのシーンで、プレゼントに選ばれることも多い金平糖は、縁起物と言われてますよね。
その理由としては、金平糖の製造過程にあるようです。
長く時間をかけて作られる金平糖には、
『夫婦円満』
『子孫繁栄』
『健康祈願』
など、いろいろな意味があると言われています。
皇室御用達のお菓子ということもあり、縁起物となったようです。
砂糖でできていることから、日持ちもするのでプレゼントとしておすすめのお菓子です。
ところでそんな金平糖、どうしてとげとげしているんでしょう。よく考えたら不思議な形。
この記事では金平糖がとげとげしている理由や作り方を、また縁起物と言われる詳しい内容を解説していきたいと思います!
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金平糖 なぜとげとげ?
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金平糖といえば、そのとげとげの形が印象的ですよね。
なぜこのような形になったのか気になります。
金平糖は、元々は丸い砂糖菓子だったようですよ。
明治時代には機械が導入され大量生産が始まったということです。
釜を回転させて、芯になる部分に砂糖をかけていきます。
その回転する過程で、自然とトゲトゲがつくようです。
回転しながら、乾燥させると、釜に触れた箇所が少し硬くなって、そこが出っ張るというのです。
ここに蜜がつきやすくなり、少しずつ突起となり、あのようなとげとげができるのではないか、と言われています。
ですが、なぜこのようにとげとげができるのかということは、実ははっきりと解明されていないようです。
一部研究によると、とげとげの数は大体決まっていて、17〜24の間という研究もあります。
解明されていないということも面白いですね。
金平糖はどうやって作る?
金平糖は砂糖でできています。
グラニュー糖とザラメを使うのが一般的なようです。
グラニュー糖を溶かした蜜を作ります。
これは糖蜜と呼ばれます。
ザラメを斜めに傾いた釜に入れて、回しながら糖蜜をかけ、核と呼ばれる小さな粒を作ります。
この核に、糖蜜をかける→乾燥させる→糖蜜をかける→乾燥させる…
を繰り返していきます。
3日ほどたつと、とげとげができてくるようです。
この作業を繰り返して、1日で平均1mmしか大きくならないということです。
何日も繰り返して、少しずつ大きくしていきます。
完成するまでに2週間ほどかかります。
この繰り返しによって、飴のように硬いわけでもなく、カリッと噛むと崩れるような柔らかさが生まれているのですね。
現在では大量生産するために機械を使っているところも多いですが、職人さんが手作りしているお菓子屋さんも、もちろんあります。
これを手作業で作るということは本当に大変なことだとわかりますね。
そもそも金平糖には決まったレシピはないようです。
その日の気温や湿度で職人さんが材料の調整を行っています。
一人前の職人さんになるためには、20年もかかるとされているのです。
そのため、職人さんのなり手も少なくなっているようです。
この技術は残していってもらいたいですね。
金平糖が縁起物と言われる理由
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金平糖には、いろいろな意味があるようです。
砂糖でできているお菓子ですが、昔の砂糖は高級品で、簡単に手に入れることはできませんでした。
そのため貴重な栄養源だったということです。
また、その砂糖が金平糖の形になるためには、長く時間がかかり、その製造過程から、
『夫婦円満』
『子孫繁栄』
『健康祈願』
『無病息災』など、
縁起物としていろいろな意味合いを持っています。
金平糖は、皇室の引き出物として使われてきました。
皇室の繁栄がいつまでも続くように、という願いが込められているようです。
これも長い時間をかけて作る製造過程から意味づけられています。
このようなことから金平糖は縁起物として昔から贈り物などに使われていました。
金平糖はいつ食べる
昔の金平糖は、栄養源として貴重な物だったようです。
砂糖が高級品で簡単に手に入れられる物ではなかったので、病気の時などに食べられていたとされています。
その形が星のように見えることから、七夕のお菓子として親しまれています。
これは江戸時代から広まったようです。
カラフルで、優しい色合いから、ひな祭りのお菓子として用意されることも多いですね。
金平糖は何語?どこから来たの?
金平糖は、『Confeito(コンフェイト)』が起源だとされています。
これはポルトガル語です。
「球状のお菓子」という意味があります。
このコンフェイトに漢字を当てたものが金平糖になったようです。
このことから、ポルトガルから伝わったお菓子だということがわかりますね。
戦国時代に、カステラなどの南蛮菓子と一緒に日本に伝わったとされています。
ポルトガルの宣教師が織田信長に献上したことで、日本中に広まったのではないかと言われているようです。
織田信長はこの金平糖を大変気に入っていたようです。
町人など、一般的に広まったのは江戸時代に入ってからだということです。
とはいえ、砂糖は高級品だったので、簡単には手に入らなかったようです。
まとめ
子供のころ、駄菓子屋さんなどで安価で手に入っていたということもあり、金平糖が縁起物とされているとは知りませんでした。
ですが、この長く時間がかかる製造過程を知ると、縁起物と言われる理由がよくわかります。
納得もできます。
ただ可愛いだけではなく、このような理由を知ると、ぜひ贈り物としてお祝いなどでプレゼントしたいと思いました。
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