12月になると街中のいたるところでよく目にするクリスマスツリー。
生木のクリスマスツリーを使って準備をする国もありますが、
“そもそもクリスマスツリーって実際はなんの木が使われているの?”
“他の木ではダメなの?”
と、気になるところ・・・
今回は、そんな疑問を解決します。
内容は、
・クリスマスツリーはなんの木?
・クリスマスツリーの代用で使われている木の種類・名前
・クリスマスツリーの選び方
・クリスマスツリーの歴史・由来
それでは、順番にみていきましょう。
クリスマスツリーはなんの木?
ツリーの代表的なものとして、もみの木(マツ科)が使われています。
木に詳しくなくても、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
冬でも緑の葉がつけられる常緑の針葉樹というのが特徴で、クリスマスに適しているといえます。
そもそも、もみの木は特定の一種類ではなく、さまざまな種類があり、
その数はおよそ40種ともいわれています。
クリスマスツリーの代用で使われている木の種類・名前
代表的なものとして、
ウラジロモミノキ:日本原産の木で、名前の通り葉の裏が白いのが特徴です。
寒さに強く、葉の緑と裏側の白によってうまれるグレーの光沢の美しさと、きれいな円錐形が魅力的。
ドイツトウヒ(アカモミ):ヨーロッパ原産の木です。枝が細く葉の色が濃いのが特徴です。本場ヨーロッパでは主流とされています。日本でも、クリスマスツリーとして一番世に出ており、「アルプスの少女ハイジ」の「アルムのモミの木」はこれがモデルになっています。ウラジロモミノキよりも成長が早く、お手頃です。
ゴールドクレスト:ツリーとして最近注目されている観葉植物。鮮やかな黄緑色が特徴的です。全体的に細かい葉でできており、それぞれが密になっているので丸みのあるシルエットになります。
年月をかけて大きく成長し、庭に地植えしても育てやすく、横にも広がりくいです。
ピセア・プンゲンス(ホープシー):銀葉が美しく人気です。たくさんの品種があり、葉の色や形も異なります。強度はありますが、涼しい場所を好みます。
これらのほかに、日本人にはなじみ深い「松」も、実は使われているんです。実際につかわれるものは、「トドマツ」「エゾマツ」という種類のもので、日本庭園などで見る和な雰囲気の松とは違って、ツリーとしても扱いやすいです。
クリスマスツリーの選び方
どんなクリスマスツリーをどう飾るのか、考えるだけでもわくわくしますよね。
そこで、理想のツリーにするための選ぶポイントをいくつか紹介します。
① 飾る場所は?
② クリスマスが終わったらどうする?
③ どんなツリーをイメージしてる?
① 飾る場所は?
リビングや玄関先、庭など飾る場所によって温度も変化します。影響の受けにくいものや管理しやすいものを選ぶといいですね。
② クリスマスが終わったらどうする?
エコの観点からも、そのまま育てることをおすすめします。生木なので成長していくことを考え、サイズを想定して購入する必要があります。
③ どんなツリーをイメージしてる?
クリスマスの定番でもあるグリーンを意識するのか、銀や白色も取り入れ落ち着いた雰囲気にしたいのかによっても選ぶ種類が変わってきます。
また、枝の太さによっても飾れる量はかわってきます。理想のツリーがどんなものなのかを考えてみるといいですね。
クリスマスツリーの歴史・由来
クリスマスツリーは、イエスキリストの降誕祭である「クリスマス」に飾られる木。
ツリーの一番上に位置する星は、イエス・キリストの降誕を知らせたとするベツレヘムの星を意味しています。
ツリーにモミの木が使われる由来として、
① アダムとイブ
アダムとイブにでる「知恵の樹」として冬に葉が落ちてしまうリンゴの木の代わりに常緑樹のモミの木が使われたことがはじまりとされています。
② 病気から守る
モミの木には、病気を治す力があるという言い伝えに由来。力強さの象徴ともいえる樹木、特にもみの木は葉が落ちないので「永遠の命」と言われていた。常緑樹には、殺菌抗菌作用があり、魔除けとしても使われていた。
③ ゲルマン民族の習慣を取り入れた
夏至は太陽がうまれかわるときと考えられていたため、巨木を倒して丸太で火を焚いて太陽の再生を祈り祝ったとされている。この「巨木(おみのき)」を語源として「もみのき」と呼ばれるようにもなったようです。
④ 小人説
ドイツでは、もみの木に小人がいるとされてきた。花や食べ物を飾り、小人に力を与えてもらっていました。
クリスマスカラーの緑としてもみの木が用いられました。
緑には、力強い生命力、再生と永遠の命を表すとされ、それは樹木を飾ることにつながった。
赤は愛、白は清らかさを意味しています。
まとめ
今回調べた内容をまとめると、
・クリスマスツリーは主にもみの木がつかわれている
・ドイツトウヒ、ウラジロモミノキ、ゴールドクレスト、ピセア・プンゲンス(ホープシー)が日本では代用され主流
・クリスマスツリーは、飾る場所、クリスマスが終わったらどうするか、
どんなツリーをイメージしているかによって、選ぶとよい
・イエスキリストの降誕祭である「クリスマス」に飾られる木がツリーの始まりとされる
・アダムとイブの話、病気から守る、ゲルマン民の習慣、小人など、由来はさまざま
生木をつかったツリーはやはり迫力があり、より幻想的で素敵な雰囲気ですよね。
ゴールドクレストは、私が小学生のころ50cmもないくらいのものを実家で購入し庭に植えました。20年以上たった今は、長い歳月を超えて2mを超えていますが、これに飾りをつけたら子どもは大喜びだろうなぁとふと思い出しました。
ぜひ、生木のツリーで世界に一つのクリスマスツリーを飾ってみてはいかがですか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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